会長声明2007.05.14
伊藤前長崎市長銃撃事件に厳重抗議する会長声明
広島弁護士会
会長 武井康年
本年4月17日、伊藤一長前長崎市長が銃撃され殺害されるという痛ましい事件が発生した。
伊藤前市長は被爆地長崎市の市長として核兵器廃絶運動の先頭にも立って活動されていたもので、そのような人物が今回のような凶行に倒れたことは、誠に痛恨の極みであり、かつ強い憤怒の念を禁じ得ないものであって、当会は今回の凶行に対し厳重抗議する声明を発表するものである。
今回の事件は、その動機・目的等がいかなるものであれ、酌量の余地のない極めて身勝手な反社会的行為であり、断じて許すことはできない。
そして、今回の事件が一部に報道されているような暴力団幹部による行政の対応に対する不満を原因とした報復行為(行政対象暴力)であるならば、それによって暴力団を始めとする暴力的組織・勢力に対する行政の対応が萎縮することがあってはならず、関係機関により同種事件の再発防止のための可能な限りの対策がとられることを強く希望するとともに、今回の事件をきっかけとして暴力を背景とする不当要求行為に対し厳然と立ち向かう社会的機運がより一層高まることを切に願う。
当会は、基本的人権の尊重と社会正義の実現という弁護士の使命に照らし、これまでも広島県警察本部その他関係機関と連携して、暴力的組織・勢力による不当要求行為を排除する活動やそのような活動に対する支援を行ってきたが、今後より一層そのような活動・支援を強固に進めて行くことを決意するものである。
最後に、志半ばで凶弾に倒れた伊藤前長崎市長のご冥福を心よりお祈りし、本声明の結びとする。
以上
広島弁護士会
会長 武井康年
本年4月17日、伊藤一長前長崎市長が銃撃され殺害されるという痛ましい事件が発生した。
伊藤前市長は被爆地長崎市の市長として核兵器廃絶運動の先頭にも立って活動されていたもので、そのような人物が今回のような凶行に倒れたことは、誠に痛恨の極みであり、かつ強い憤怒の念を禁じ得ないものであって、当会は今回の凶行に対し厳重抗議する声明を発表するものである。
今回の事件は、その動機・目的等がいかなるものであれ、酌量の余地のない極めて身勝手な反社会的行為であり、断じて許すことはできない。
そして、今回の事件が一部に報道されているような暴力団幹部による行政の対応に対する不満を原因とした報復行為(行政対象暴力)であるならば、それによって暴力団を始めとする暴力的組織・勢力に対する行政の対応が萎縮することがあってはならず、関係機関により同種事件の再発防止のための可能な限りの対策がとられることを強く希望するとともに、今回の事件をきっかけとして暴力を背景とする不当要求行為に対し厳然と立ち向かう社会的機運がより一層高まることを切に願う。
当会は、基本的人権の尊重と社会正義の実現という弁護士の使命に照らし、これまでも広島県警察本部その他関係機関と連携して、暴力的組織・勢力による不当要求行為を排除する活動やそのような活動に対する支援を行ってきたが、今後より一層そのような活動・支援を強固に進めて行くことを決意するものである。
最後に、志半ばで凶弾に倒れた伊藤前長崎市長のご冥福を心よりお祈りし、本声明の結びとする。
以上